▲「題不詳」 黒川翠山 1906年頃
●会 期 開催中~5月8日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金は20:00)休館は月曜日(3/21開館、3/22休館、5/2臨時開館)
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0031
●観覧料 一般800円、学生700円、中学生・65歳以上600円
●内 容 明治時代中ごろから、撮影技術の革新によって登場するアマチュア写真家たちが、西欧の動向を取り込みながら「芸術」としての写真のありかたを模索しはじめます。その模索は、日本の伝統的な絵画と、受容したばかりの西洋絵画の両方を規範として、日本独自のピクトリアリズムの写真表現をかたちづくります。
大正時代に入ると、ゴム印画やブロムオイル印画といったピグメント印画法を駆使した作品や、ソフトフォーカスの表現を持つ作品が数多く生み出されました。手工芸的なプリントワークを高度に駆使した一品制作の作品は、あるときはデリケートで精緻に、またあるときは豪放磊落でユニークな表現を展開して、ピクトリアリズムを標榜する芸術写真として大きな潮流をつくります。
この芸術写真は、写真の純粋性を追求する近代的写真が確立した時代、昭和のモダニズムのなかにあって、形を変えながら受け継がれていきます。
この展示は、明治時代後半から1930年代(昭和時代はじめ)までに制作された、世界に誇りうる珠玉の名品120点と貴重な資料を一堂に集めたものであります。(プレスリリースより)