▲「リトル・レディース・ミュージアム……1961年から現在まで」ダヤニータ・シン 2013年
●会 期 2017年5月20日(土曜)~7月17日(月・祝)まで。10:00-18:00(木・金は20:00まで)
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099 http://www.topmuseum.jp
●観覧料 一般800円、学生700円、中高生・65歳以上600円。休館日は毎週月曜、ただし7/17は開館。
●展覧会の概要
欧米雑誌のカメラマンとしてキャリアを開始したダヤニータ・シンですが、徐々に外国人が望むエキゾチックで混沌とした貧しいインドのステレオタイプなイメージに疑問を持ち、1990年代後半にフォトジャーナリストとしての仕事を完全に辞め、アーティストとしての活動を開始します。
ダヤニータ・シンの作品は視覚的な小説と呼べるような、ドキュメンタリーとフィクション、夢と現実、不在と実在が綯い交ぜになったユニークな世界を展開しています。
近年は移動式の「美術館」を考案し、全体を<インドの大きな家の美術館Museum Bhavan>と名付けました。詩的で美しい生のなかに、現代写真・美術が抱える美術館システムやマーケット等の問題、現代社会におけるセクシュアリティや、格差、階級、ジェンダー、アーカイヴ、情報等のさまざまな問題が示唆されています。また、従来の写真、写真集という概念を軽々と超えて、写真というメディアの新たな可能性を切りひらいています。彼女の作品は、今後の写真の在り方を考える上でも、示唆に富むものです。
本展覧会は、彼女の初期の代表作「マイセルフ・モナ・アハメド」1989-2001年、「第3の性(ポートフォリオ)」1991-93年、「私としての私」1999年、から、転機となった「セント・ア・レター」2007年、を導入部に、最新作を含むダヤニータ・シンの「美術館」を日本初公開いたします。(案内パンフレットから抜粋転記)
●Dayanita Singh 1961年インド・ニューデリー生まれ。