●会 期 開催中~2013年11月17日(日曜)まで 10:00-18:00 休館日は毎週月曜
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般500円、学生400円、中・高生65歳以上250円
▼内 容
本展では「写真の美しさはどこにある?」をテーマに、企画者が感じる写真の美のあり方を探ります。今回は、中国の古い思想を源にしながら、私たちの生活になじみ深い森羅万象を区分する方法━━木・火・土・金・水という5つの元素を手がかりに、29,000点を超える当館の豊富なコレクションのなかから、選りすぐりの写真作品を紹介します。
私たちは、時に木について、単に樹木というだけでなく、ある種のシンボルや神木として接することがあります。また、火については熱狂や祭り、灯り、温もり、生命力、土は作物や結末、金は産業や欲望、水は潤いや生命の源、浄化といったように、いずれの元素においても多くの意味やイメージを付与しています。
それらは私たちが古くから受け継いできた知恵や経験、思想に基づいており、自然に接するときのひとつの前提ともなっています。
いま、木・火・土・金・水という古来の分類に沿って自然というものを見つめ直してみることで、思いもよらぬ新たな視野が立ち現われてくるのではないでしょうか。
今回の展示が、作品をご鑑賞いただく際のひとつの道標のようなものとなり、当館のコレクションとの新たな出会いと発見をもたらす機会となれば幸いです。……学芸員/米崎清実