▲「風姿花伝」より<山形・銀山温泉> 1976年 東京都写真美術館蔵
●会 期 開催中~12月1日(日曜)まで 10:00-18:00(木。金は20:00まで)月曜休館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel: 03-3280-0099
●観覧料 一般600円、学生500円、中・高生65歳以上400円
▼内 容……
現実の裂け目から異空間を覗き見るような写真表現で、1970年代から国内のみならず、オーストリア、ニューヨークでも紹介され、国際的に高い評価を得ている須田一政の個展「凪の片」を開催します。
1940年、東京神田に生まれた須田は、洒脱な視点と卓越した技術で、人間、生活、街、などの裏側へと視線を誘うような写真群を1960年代から発表してきました。
本展覧会では、当館が新規重点収集作家として収集つづけてきた代表作「風姿花伝」「物草拾遺」「東京景」に、初期作品の「紅い花」「恐山」を加え、さらに写真家生活50周年を迎える本年、発表する最新作「凪の片」と合わせて構成します。
「凪(なぎ)」という、風が止まる時間特有の感触に似た、日常と非日常を往還するような作家の視線が、一片(ひとひら)の写真となって降り積もっているかのような展覧会です。
今は無き風景、人物像や、昭和から現代へと引き継がれる日本の風俗を特異なな視点で切り取る須田一政の写真表現を、精緻な銀塩プリントでご堪能ください。(プレスリリースより)