▲亀戸天神の藤棚 玉村康三郎・騎兵衛 明治後期 鶏卵紙
●会 期 2012年5月12日(土曜)~7月8日(日曜) 10:00-18:00(木・金は20:00まで) 月曜休館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel: 03-3280-0031
●観覧料 一般500円、学生400円、中・高生・65歳以上250円
●展覧会概要
日本語ではphotographyを「写真」(=真を写す)と書きます。写真技術が輸入された頃の幕末の人々は、現実にあるものをそのまま平面に置き換えることのできる、この技術を表すことばとして、「写真」を選びました。しかしこの単語をそのまま訳すのであれば、photo(光)とgraph(画)で、「光画」と訳されるべきだったのかも知れません。
「操作した写真」というタイトルから、なにか手を加えて現実をねじ曲げ、偽りの出来事を伝える物というネガティブな印象をうけるかもしれません。しかし「光を利用した画を造る」と書くと印象はずいぶんと変わるのではないでしょうか。
本展では、さまざまな目的で、撮った写真をそのままプリントにするだけではなく、その過程で、加える(彩色写真など)、イメージを組み合わせる(コラージュ、フォトモンタージュ、多重露光、リフレクション、雑巾がけ)、切り取る(トリミング)といった技術を使った作品を展示します。
今では、パソコンを使って、即座にできてしまう技術もありますが、写真が発明されてから、理想の世界を求めて工夫をつづけてきた写真作品を通じて、今の時代にもつながる写真家の思いを受け取ることができるでしょう。(プレスリリースより)