●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーテンプレイス内 Tel: 03-3280-0099 http://www.topmuseum.jp
●観覧料 一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円
●会 期 貴重な写真が多数含まれるため、短い期間で展示替えをします。 第一期 3月7日~3月20日、 第二期 3月22日~4月9日、 第三期 4月11日~4月23日、 第四期 4月25日~5月7日。 開館時間10:00–18:00(木・金は20:00まで。休館日毎週月曜、ただし3/20開館、3/21休館、5/1開館)
●テーマ……夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史「総集編」 幕末から明治の写真。作品ことの展示予定はホームページ参照。このリーフレットの写真「土方歳三」は、実物を第四期に展示、レプリカは他の展示期間でも鑑賞可能。総合開館20周年記念TOPMUSEUM渾身の集大成。
●概 要…………幕末の開国と時を同じくして、日本にもたらされた写真。芸術写真に用いられる、つまり、「夜明け」となる以前の写真は、どのようなものだったのか、それらに作品性は宿るのか。そして江戸時代末期において西洋技術の象徴であった「写真」は、どのように日本に受容され、発展し、普及したのか。
江戸時代末期、「写真」は西洋技術の象徴でした。横浜や長崎などに居留地ができ、訪日する外国人写真師とり関わりから、江戸の鵜飼玉川や開港地の上野彦馬、下岡蓮杖など、日本人の写真師が現れます。そして西洋的近代化へ向かう時代の趨勢とともに、さらに次の世代へと伝承されます。
本展では、平成18年(2006)から 隔年で4回にわたって開催していた各地方編の総まとめとして、現存する貴重なオリジナル写真作品・資料を「であい」「まなび」「ひろがり」三部構成で展覧します。
出品作品および資料は、国指定重要文化財の写真作品をはじめ、東京都写真美術館収蔵の作品および協力機関である日本大学藝術学部の収蔵作品のほか、日本全国の公開機関をもつ施設への収蔵調査によって選ばれた優品群です。
イメージではなく、「物」として存在するオリジナルとともに、台紙裏面のデザインを鑑賞できる立体的な展示や写真帖の全内容を投影展示するほか、写真に関わる版画、写真機材、書簡などを一堂に会して紹介します。
本展は初期写真の文化を直截に感じられる稀有な機会であるとともに、幕末から明治の写真史を再考証する新たな起点となる試みとして、10年におよぶ展覧会シリーズの集大成となる展覧会です。 (案内パンフレットから転載)
▲写真 田本研造 「箱館市中取締 裁判局頭取 土方歳三」 部分。 ゼラチンシルバープリント(後年のプリント) 明治2年 函館市中央図書館