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2012年09月27日
機械の目 カメラとレンズ  東京都写真美術館コレクション展

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          ▲エドワード・ウェストン  ペッパーNo.30 1930年 ゼラチン シルバー プリント
●会 期  2012年9月22日~11月18日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金20:00まで)
●会 場  東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内  Tel: 03-3280-0099 
●観覧料  一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
内 容…………紀元前、ギリシャのアリストテレスが、日食の太陽が木の葉の隙間を通る光線により三日月形に投影されるのを発見します。この光学現象は世界中の科学者によって研究され、のちにピンホールのかわりにレンズを装着するようになり、視覚装置として発展していきます。
 そしてルネサンスを経て「カメラ・オブスクラ(暗い部屋の意味)」という概念が確立し、画家たちが完璧な一点透視図を描くための装置として利用します。
 19世紀にはいると、このカメラ・オブスクラの映像を固定する技術が研究され、1827年にフランスのジョセフ・ニセフォール・ニエプスが約8時間の露光をかけて、自分の屋敷のはと小屋の撮影に成功します。
 そして1839年、ルイ・ジャック・マンデ・ダケ゜ールによってダゲレオタイプ(銀板写真)が発表されます。持ち運び可能な「カメラ」に発展したカメラ・オブスクラによる本格的な写真術の時代がはじまるのです。
 21世紀になり、デジタル映像技術の確立によって新たな時代を切り開いている「写真」であっても、それがカメラとレンズ、つまりカメラ・オブスクラという視覚装置にささえられていることに変わりありません。
 本展では、19世紀から現代までのさまざまな写真作品から、カメラとレンズの発達、そしてそれによって写真家たちが切り拓いてきた表現を紹介します。
展示内容……シャープフォーカスとソフトフォーカス / パンフォーカスとディファレンシャルフォーカス / レンズの視覚–広角レンズと望遠レンズ / カメラアングルの解放–俯瞰撮影と仰角撮影 / 時間–長時間露光 / 時間–ブレ / 時間–瞬間 / 人工光 / 未知の世界へ

投稿者 ips_kanri : 11:11
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