●井上博道氏のメッセージ
司馬遼太郎氏の知己を得て、産経新聞大阪本社(当時)に入社し、写真を撮り始めて50数年が経ちました。人生の大半をレンズを通して見、考え、人と交わってきました。「美の脇役」を皮切りに、今に残る日本の伝統の姿・形を追い、仏像、古建築、古美術、歴史的風景、行事、人、花と撮りつづけてまいりました。モノクローム・カラーを4×5、8×10を使い、好きなテーマを心ゆくまで楽しくレンズを通して見据えてきました。
近年は「万葉集」を私なりに解釈し、現風景に万葉の時代を重ね合わせた映像を創ったり、「山頭火」の、人生を達観したかの句を、私なりにとらえ、抽象化したりもしています。
このたびの写真展は、井上博道がプロとして歩んできた約半世紀の世界を200点あまりにまとめてみました。皆様にご高覧いただけたら幸いです。
●入館料 一般600円、大・高生300円、中学生以下無料 カメラ館の半券で万葉歴史館無料となる。
●会期中の休館日 カメラ館……月曜日、2/14, 3/21 万葉歴史館……火曜日、3/21
●ミュゼふくおかカメラ館……富山県高岡市福岡町福岡新559 Tel:0766-64-0550 展示はこちら。
高岡市万葉歴史館………富山県高岡市伏木一宮1-11-11 Tel:0766-44-5511 協力のみ。
▲ブラッサイ 「ベイ・ブイエールの人混み、モンパルナス」 1932年
●会 期 開催中~2012年1月29日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金20:00まで)休館月曜、1/2,3開館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般600円、学生500円、中高生・65歳以上400円
●内 容 イギリス、フランス、ドイツで活躍した7人の写真家をとりあげ、19世紀後半から20世紀前半に展開したヨーロッパのソーシャル・ドキュメンタリー写真に焦点をあてます。
近代化によって急速に変化を遂げていく都市の街角や生活風景を記録した写真群には、失われようとする歴史を現在のものとして生き生きととらえようとする想像力豊かなまなざしが見てとれます。
トーマス アナン、ジョン トムソン、ビル ブラント、ウジェーヌ アジェ、ブラッサイ、ハインリッヒ ツィレ、アウグスト サンダーという七人の写真家の作品で、そこに貫かれる記録精神をたどります。(プレスリリースより)
▲小阪 淳 VIT (Ver.1.5) 2009
●会 期 開催中~2012年1月29日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金20:00まで)月曜休館、1/2・3開館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
●内 容 今でこそ私たちは地球が丸く、太陽を中心に他の惑星たちと同じように周っていることを常識として理解しています。しかし、かつて人々は円盤状の大地を中心に星々が周っている宇宙像を思い描いていました。その世界観はギリシャの自然哲学者の論争、カリレオやニュートンによる地動説の確立、大航海時代の調査、アインシュタインの相対性理論など、既存の定説をくつがえす数々の理論の出現とテクノロジーの発達によって、劇的に変化していきました。それは、世界の見え方は一義的なものではなく、人間が思い描く世界は変化しつつ゜けていくことを意味しています。
現代を生きる私たちは、これからも変わり続ける世界のかたちを既成概念にとらわれることなく、様々な角度からみつめるための方法を探りつづけるのではないでしょうか。
当館のコレクション作品のほか、市川創太、小阪淳、鳴川肇らによって三者三様の提案がなされています。(プレスリリースより)
▲either portrait or landscape 1B 春木 麻衣子 2007
●会 期 開催中~2012年1月29日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金20:00まで、月曜休館1/2・3開館)
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円
●出品者 添野和幸、西野荘平、北野 謙、佐野陽一、春木麻衣子
▲長岡賞・ニッコール大賞 第1部モノクローム 「冬の日」 川代 大輔
●会 期 2011年11月12日~12月18日(日曜)まで 9:00-16:30(休館・月曜、11/24)
●会 場 ミュゼふくおかカメラ館 富山県高岡市福岡町福岡新559 Tel:0766-64-0550
●入館料 一般300円、大・高生200円、中・小生100円
●内 容 応募42,623点のなかから入賞した272点を展示。モノクローム、カラー、ネイチャー、U-31の4部門の入賞全作品。
●会 期 2011年11月2日(水曜)から11月22日(火曜) 10:00-16:00 公演準備のため入場できない日がある。
●会 場 東京文化会館 小ホールホワイエ 上野公園内 Tel:03-3828-2111 www.t-bunka.jp
●観覧料 無料
●内 容 被写体の内面を凝視し、刻一刻と変わっていく表情を浮き彫りにする木之下晃氏の作品は、「写真から音楽が聞こえてくる」と称されるように、音楽ファンのみならず、被写体となった多くの演奏家からも高い評価を受けています。
開都500年の記念事業として建設された東京文化会館は、日本を代表するホールとして、舞台芸術を愛する多くの皆さまとともに半世紀を歩んでまいりました。
本展覧会は、東京文化会館の歴史に残る名演奏で人々を魅了したレナード バーンスタイン、ヘルベルト フォン カラヤン、カール ベーム、マリア カラス、アルフレート ブレンデルなど、木之下晃氏の作品から100人のポートレイトを展示します。
マエストロたちの一瞬の輝きをとらえたこれらの作品は、それを観るわたしたちの想像力をかきたて、演奏家たちの奏でる音楽や、舞台芸術のすばらしさを感じとることができるでしょう。(案内リーフより)
●会 期 2011年11月2日(水曜)~11月22日(火曜) 10:00-16:00 公演準備のため入場できない日がある。
●会 場 東京文化会館 小ホールホワイエ 上野公園内 Tel:03-3828-2111 www.t-bunka.jp
●観覧料 無料
●内 容 前川國男が設計を手がけた建物は、竣工したものだけでも200以上にのぼります。このなかでも東京文化会館は、彼の代表作のひとつといえます。彼の師匠であるル コルビュジェ設計の「国立西洋美術館」に向かい合う位置に建設され、海外の音楽家からも高い評価を受け、クラシック音楽の殿堂と呼ばれています。前川國男が設計した建物のなかで、彼自身の人柄や建築に対する思想に触れることができる貴重な機会です。(案内リーフより)
▲テリル#2607 畠山直哉 2010
●会 期 2011年10月1日~12月4日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金20:00まで)
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円
■内 容……畠山直哉作品の今回は「Natural Stories」と題して、初期から現在に至るまでの仕事のうち、自然と人間とのかかわりを改めて俯瞰するような作品を中心にして構成します。
現在まで畠山は、石灰岩や石炭といった鉱物資源にかかわる工場や鉱山、その跡地などをとらえたシリーズを制作してきました。そこには、普段人があまり見ることがない、壮大で、時には畏怖を感じさせるような光景が写し出されています。
自然の美しさだけではなく、時には不条理で厳しさも突きつけられるような今回の作品展示は、自然と人間が長い年月をかけてどのように共存し対じしてきたかを考えるきっかけになるて゜しょう(プレスリリースより)
■作者のコメント……風景は、そこに実体として存在していたものではなく、僕たちが詩を詠んだり、写真を撮ったりすることによって初めて、僕たちの眼前に価値ある姿として現れてくるものだったのです。(中略)僕たちは、この真っ暗な世界で、ことばや写真を燈火のようにして、次の一歩を踏み出さなければなりません。その一歩を踏み出す行為のみが、生存を意味するということを、僕たちは誰もが心の深いところで知っているからです。畠山直哉
写真上左から ●土門 拳「江東のこども」より ●田沼武能「エネルギー革命による中心炭鉱の不足は著しい。住宅はボロボロ、家具もない家で子どもは遊ぶ」(原文のまま) ●杵島 隆「児童群像」 ●長野重一「香港」より ●木村伊兵衛「秋田市仁井田」 ●熊谷元一「小学一年生」より
●会 期 2011年9月24日(土曜)~12月4日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金は20:00まで 月曜休館)
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
●内 容……写真を見る私たちにとって、見知らぬこどもの姿、知らないはずの光景に懐かしさを覚えるのはなぜでしょうか。
私たちはそこに自分自身のこどもの頃の記憶やこどもと過ごした思い出を重ねて見ているのではないでしょうか。
だれもがむかしはこどもだった。
私たちは、その当たり前のことを忘れてしまいがちです。
たくさんの情景のなかを旅するように会場をまわってみてください。そこでは、あなた自身の分身と出会い、忘れてしまった風景をみつけることができるかもしれません。こどもをめぐる写真表現をたどることは、心の原風景を探すことでもあるのです。(プレスリリースより)
展覧会の構成……こどもの集まる場所 / 出会いの一瞬 / たたずむ / 風 / 点景としてのこども / 走る、とぶ、ころがる / 遊びの世界 / 学びの情景 / 紙芝居を見つめる / 笑顔 / こどもの瞳 / 赤ん坊 / 仮面 / 私生活 / どこかの誰か / 誰もいない情景 / 心象風景 / 大人のなかのこども
●会 期 2011年9月10日(土曜)~9月25日(日曜)まで 屋内展示:9:00-18:00 屋外展示:自由鑑賞
●会 場 金沢市庁舎(庁舎内・広場)、しいのき迎賓館(館内)、四高記念館(館内)、犀川緑地(桜橋下流右岸緑地・開催中)
●金沢現代彫刻展……金沢美術工芸大学・彫刻専攻の学生と教員が実行委員を組織し、金沢市内を公的なギャラリーと考え、一般市民の方々との交流を、彫刻を通じて図るために、2年に1度開催している。前身は金沢現代彫刻展として1981年に第1回展を開催、2005年からは全国美術系大学の彫刻科との交流を図り、多数の大学が参加し、活気あふれる展覧会となって市民に定着している。
●参加大学……愛知県立芸大、沖縄県立芸大、京都造形大、女子美大、筑波大、東京芸大、東京造形大、東北芸術工大、日大、広島市立大、金沢美大。