▲大森克己 「すべては初めて起こる」 <福島市> 2011
●会 期 開催中~2014年1月26日(日曜)まで。10:00-18:00 休館日:月曜、12/29,30,31,1/1 。 1/2,1/3は11:00-18:00開館。
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円
内 容……東京都写真美術館では、毎年異なるテーマを決めて「日本の新進作家」展を開催している。シリーズ第12回は「路上」がテーマ。
世界と向き合う行為を象徴する「路上」という場所に焦点を当て、2010年代の日本において新たな視点や表現を切り開く現代作家をとりあげている。
大森 克己……1963年兵庫県生まれ。2011年、東京から福島への旅で制作された作品。
糸崎 公朗……1965年長野県生まれ。1990年代より一貫して路上をフィールドとした作品を展開。
鍛冶谷直紀……1970年兵庫県生まれ。裏通りや歓楽街の看板やチラシ、装飾など、地方都市を撮影。
林 ナツミ…… 1982年埼玉県生まれ。住宅街や駅のホーム、繁華街にできた空き地などに、浮遊する自分を投影した作品。
津田 隆志……1983年愛知県生まれ。独自の視点から現代社会と都市空間を解読する作品。
▲「パパとママとコドモたち(1)」 植田正治 1949年 / Shoji Ueda Office 2013
●会 期 開催中~2014年1月26日(日曜)まで。 10:00-18:00(木・金は20:00まで) 休館日:月曜、12月29日~1月1日。なお1月2日、3日は開館し、時間は11:00-18:00。 詳細は写美HP参照 www.syabi.com
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般700円、学生600円、中高生・65歳以上500円
▲内 容……生涯アマチュア精神を貫き、撮ることを純粋に楽しんだ植田正治とジャック・アンリ・ラルティーグ。彼らの作品は、日本とフランスという文化の違いを超えて、「人間にとって写真とはいったいどんなものであるのか」を私たちに問いかけています。
本展は、二人の偉大な写真家の業績を堪能できるだけではなく、それぞれの作品が、カメラの機械性を生かした近代写真表現の成熟期において、いかに独特であったか、そして時代性をとらえていたかを問う初めての試みです。
この展示からは、日本とフランスという文化の違いを超えた共通性と二人の独自性が同時に見えてくるはずです。
フランスのジャック・アンリ・ラルティーグ財団との共同企画により、ラルティーグが没後フランスに遺した豊富なコレクションと、東京都写真美術館が重点的に収集した植田正治のコレクションから、選りすぐった176点を紹介します。(プレスリリースより)
このBLOGですでにご案内しておりますが、
ミュゼふくおかカメラ館で開催中の、蜷川実花写真展「noir」会場に、作者蜷川実花氏が来館します。
●来館日 12月15日(日曜) 14~15時 蜷川実花氏トークショー
●整理券必要 定員80名 整理券は往復ハガキにてカメラ館へ申し込むことになります。
詳細はカメラ館ホームページ http://www.camerakan.com/noir を見てください。
●会 期 2013年10月26日~12月23日(月曜)まで 9:00-17:00 土曜日は19:00まで。月曜日休館、ただし11/4開館、11/5休館、11/26休館。
●会 場 ミュゼふくおかカメラ館 富山県高岡市福岡町福岡新559 Tel: 0766-64-0550
●入館料(観覧料を含む) 一般800円、大・高生400円、小・中生100円
……蜷川実花 Ninagawa Mika氏
写真家、映画監督。映画「さくらん」「ヘルタースケルター」監督作品。
蜷川実花氏は、映画監督やミュージックビデオ等の映像で成功をおさめる一方、世界中のファッションデザイナーをはじめとし、様々な分野でのコラボレーションなどでも話題を集めています。
1996年、「第7回写真ひとつぼ展」グランプリ受賞以来、自分のスタイルを確立しながら表現と活動の場を広げ、2001年には「第26回木村伊兵衛写真賞」を受賞しました。以降、時代の最先端に立ち、ひとつのかたちを確実に提示しつづける精力的な活動は、常にわたしたちの期待と興味を掻き立てる圧倒的な存在感を放ちます。
今回、これまでの艶やかで鮮明な作風から一転し、暗い闇の部分を浮かび上がらせた2010年発表の「noir」を中心に、新しい蜷川実花の写真世界をお楽しみいただきます。また「PRANT A TREE」シリーズ、「ヘルタースケルター」シリーズも合わせて展示し、安藤忠雄設計による当カメラ館の建築にウエットで敏感で濃密な空間を創り出しています。(案内リーフレットより転載)
▲「風姿花伝」より<山形・銀山温泉> 1976年 東京都写真美術館蔵
●会 期 開催中~12月1日(日曜)まで 10:00-18:00(木。金は20:00まで)月曜休館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel: 03-3280-0099
●観覧料 一般600円、学生500円、中・高生65歳以上400円
▼内 容……
現実の裂け目から異空間を覗き見るような写真表現で、1970年代から国内のみならず、オーストリア、ニューヨークでも紹介され、国際的に高い評価を得ている須田一政の個展「凪の片」を開催します。
1940年、東京神田に生まれた須田は、洒脱な視点と卓越した技術で、人間、生活、街、などの裏側へと視線を誘うような写真群を1960年代から発表してきました。
本展覧会では、当館が新規重点収集作家として収集つづけてきた代表作「風姿花伝」「物草拾遺」「東京景」に、初期作品の「紅い花」「恐山」を加え、さらに写真家生活50周年を迎える本年、発表する最新作「凪の片」と合わせて構成します。
「凪(なぎ)」という、風が止まる時間特有の感触に似た、日常と非日常を往還するような作家の視線が、一片(ひとひら)の写真となって降り積もっているかのような展覧会です。
今は無き風景、人物像や、昭和から現代へと引き継がれる日本の風俗を特異なな視点で切り取る須田一政の写真表現を、精緻な銀塩プリントでご堪能ください。(プレスリリースより)
●会 期 開催中~2013年11月17日(日曜)まで 10:00-18:00 休館日は毎週月曜
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel:03-3280-0099
●観覧料 一般500円、学生400円、中・高生65歳以上250円
▼内 容
本展では「写真の美しさはどこにある?」をテーマに、企画者が感じる写真の美のあり方を探ります。今回は、中国の古い思想を源にしながら、私たちの生活になじみ深い森羅万象を区分する方法━━木・火・土・金・水という5つの元素を手がかりに、29,000点を超える当館の豊富なコレクションのなかから、選りすぐりの写真作品を紹介します。
私たちは、時に木について、単に樹木というだけでなく、ある種のシンボルや神木として接することがあります。また、火については熱狂や祭り、灯り、温もり、生命力、土は作物や結末、金は産業や欲望、水は潤いや生命の源、浄化といったように、いずれの元素においても多くの意味やイメージを付与しています。
それらは私たちが古くから受け継いできた知恵や経験、思想に基づいており、自然に接するときのひとつの前提ともなっています。
いま、木・火・土・金・水という古来の分類に沿って自然というものを見つめ直してみることで、思いもよらぬ新たな視野が立ち現われてくるのではないでしょうか。
今回の展示が、作品をご鑑賞いただく際のひとつの道標のようなものとなり、当館のコレクションとの新たな出会いと発見をもたらす機会となれば幸いです。……学芸員/米崎清実
●会 期 開催中~10月20日(日曜)まで
●会 場 ミュゼふくおかカメラ館 富山県高岡市福岡町福岡新559 Tel: 0766-64-0550
●観覧料(入館料に含む) 一般600円、大・高生300円、中・小生100円
▼内 容……2011年6月、品川にあるキヤノンギャラリーSで開催した「青い地球のカシュ」はたくさんの来場者を記録した写真展となった。展示作品を選定しているときに東日本大震災が起き、当初セレクトしていた作品をほとんど変え、”未来に残したい海の素顔” というテーマを軸に作品セレクトを再度行った。
「青い地球のカシュ」の反響は大きく、まさに来場者の方に育てていただいた写真展となった。同時に私は震災直後の岩手県宮古市、大船渡市の海に潜っていた。
傷ついた海底で、一匹の小さな生命「ダンゴウオ」に出会い、被災地の海を記録しつづけることを決意した。
海中に残る人間生活の品々を撮影しながら、生き延びた生き物たちの姿を探し、また漁師さんが心配していた海藻の森などにも着目した。そして震災の海で新しく生まれる命をテーマに撮影をつづけた。また一方で海の怖さを知ると同時に、自然の持つ脆さも知った。
海をよりいとおしく思い「夢色の海」と題して淡い海中世界を描いた。今回はこのような様々なテーマの作品を一堂に展示し、合わせて春先に取材した「富山湾」もお楽しみいただければと思っている。
…………水中写真家 鍵井靖章
▼かぎいやすあき氏
1971年兵庫県生まれ。大学在学中から水中写真家を志し、約20年間世界の海の生き物を撮影してきた。2003年日本写真協会新人賞。写真集出版多数。
●会 期 開催中~7月15日(月曜・祝日) 10:00-18:00(木・金は20:00まで)月曜休館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel: 03-3280-0031
●観覧料 一般600円、学生500円、中高生・65歳以上400円
▼展示概要……1960年代後半は、戦争、革命、暗殺など、世界中のあらゆる領域でこれまでの枠組みに対して根源的な問いかけと異議申し立てが行われました。写真においても、近代的写真が構築した「写真」の独自性とそれを正当化する「写真史」への問いかけがはじまりました。
特に1968年は、「写真100年—日本人による写真表現の歴史展」、『カメラ毎日』での「コンポラ写真」の特集、『プロヴォーク—思想のための挑発的資料」の創刊、そして沸騰する学生運動は大学から路上へ、さらに農村へと展開し、闘争の側から撮影した写真群が巷に叛乱していくなど、今日の「写真」の社会的枠組みを考える上で重要な出来事が集中して現れました。
本展では、「1968年」を中心にして、1966~74年の間で、日本で「写真」という枠組みがどのように変容し、世界を変容させていったかをたどり、「写真とは」「日本とは」「近代とは」を探ります。(プレスリリースより)
●会 期 開催中~7月7日(日曜)まで 10:00-18:00(木・金は20:00まで)月曜休館
●会 場 東京都写真美術館 恵比寿ガーデンプレイス内 Tel: 03-3280-0099
●観覧料 一般500円、学生400円、中高生・65歳以上250円
▼展示概要……石田哲朗学芸員
18世紀ドイツの哲学者バウムガルテンは、「感性学」を意味する「エステティカ」Aestheticaという学問を提唱しました。このエステティカは、やがて近代日本に伝来して「美学」と訳されました。現在一般に普及している「エステ」または「エステティック」という和製語は全身美容術を意味しますが、もともとは18世紀西洋で生まれた「感性学」から派生しています。「エステ」はたんに人間の身体を美しく変える術ではありません。自然界の現象や、「私」の外にある様々なものを美しく感じ取る術であり、美しいと感じる「私」の心と感性をはぐくむ術でもありうるはずです。
この展覧会では「写真の美しさはどこにある?」をテーマとして、29,000点を超える東京都写真美術館の豊富なコレクションのなかから、企画者である私が感じている写真の美の在り方を選び取り、五つのエレメントに分けて紹介します。「光」「反映」「表層」「喪失感」「参照」というエレメントを手がかりとして、19世紀の初期写真から現代写真まで、当館のコレクション写真をたどりながら、美をめぐるかずかずの表現に目を向け、そのたたずまいを味わい、趣を愛でてください。
「写真」は文字通り「真を写す」と言いますが、写真から「真実」を知ることよりも、「美」の豊かな広がりを感じ取ることが時には大切なのではないでしょうか。
「写真のエステ」をとおして、きっと今までとは異なる感性のチャネルが開かれてくることでしょう。